Google ドライブでは、クラウドで簡単にファイルを保管、共有できるため、移動中でもチームやクライアントと安全に共同編集を行うことができます。しかし Google は、チームによる作業で多様なファイルやツールが利用されている現状も把握しています。そこで本日より、Microsoft Office ファイル、PDF、画像などのさまざまな形式のファイルに対して、Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドのファイル形式に変換することなく、直接コメントを追加できるようになります。 外部の販売店との共同作業、顧客との契約交渉、納入業者との販売契約の調整では、当事者間で複数の異なったファイル形式が使用されることもあります。今回の更新により、ファイル形式にかかわらず Google ドキュメントの場合と同じ方法で、Google ドライブ内のファイルにコメントを追加できるようになります。Google ドライブのプレビュー パネルでは、コメントの追加、タスクの割り当て、共同編集者の名前リンクの追加を行うことができ、さらに G Suite を利用していない共同編集者でもコメントに対して返答することができます。たとえば、Windows 搭載のノートパソコンで MS Word を使ってファイルを開いた共同編集者は、そのファイル内でコメントを表示して返答することができます。
Google ドライブのプレビュー パネルでは、Word、PowerPoint、Excel、PDF といった広く利用されている形式のファイルに対してフィードバックを提供できます。
Google ドライブのプレビュー パネルでは、コメントを追加するために他のツールを起動する必要はありません。代わりに、Word、Excel、PowerPoint といった Microsoft Office ファイルを Drive プレビューで直接開き、コメントにフィードバックを入力して、それまで行っていた作業に戻ることができます。 従来の文書管理アプリケーションの置き換えのほか、Google ドライブとの統合によるビジネス プロセスの自動化に向けて企業をサポートしている AODocs 社は、数か月前から Google ドライブの新しいコメント追加機能をテストしています。以前のシステムからの移行を支援する際、AODocs 社と企業との共同作業ではさまざまなライセンス付きソフトウェアが使われます。 AODocs 社の創始者である最高経営責任者 Stéphane Donzé 氏は「仕様文書の準備、プロジェクトの提案の確認、マーケティング資料の作成では、Google ドキュメントや Google スライドのコメント機能を頻繁に使います。」と述べています。「Google ドライブのプレビュー機能でコメントを追加できるようになったことにより、これまで使っていた共同編集、確認、検証プロセスを Microsoft Office アプリケーション、画像、PDF にも適用できるようになりました。」
Excel ファイルなどの Microsoft ファイルを Google ドライブで共同編集できます。
Google ドライブのコメント追加機能は、G Suite と Microsoft Office 製品との間に実現した相互運用性のほんの一例に過ぎません。Outlook の Google ドライブ プラグインを使用すると、Google ドライブに保存しているファイルを Outlook のメールに挿入したり、Outlook で送信された添付ファイルを Google ドライブに保存したりすることができます。管理者用のプラグインを有効にする具体的な方法については、ヘルプセンターの記事をご覧ください。
Microsoft Office ファイルを Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドのファイルに変換することも可能です。その場合は、 Google Drive で Office ファイルを右クリックして [アプリで開く] をから ドキュメント・スプレッドシート・スライドの 1 つを選択します。また、Office 互換モード(OCM)を使用すると、Microsoft ファイルを変換せずに編集することができます。 G Suite では、これまでの使い慣れた方法で作業を行うことができます。詳しくは、利用を開始(英語)をご覧ください。
G Suite 管理者向けの追加情報 今回のリリースでは、MS Office ファイルの「閲覧者」権限の設定も変更される予定です。この変更により、Microsoft Office などの広く利用されているアプリケーションとGoogle ドライブ間での相互運用性が強化されます。変更内容:
MS Office ファイルに対して「閲覧者」のアクセス権を持つユーザーには、今回の変更が導入された後に追加されたコメントが表示されるようになります。ただし、ユーザーはコメントに返答したり、新しいコメントを作成したりすることはできません。
今回の変更の前に(Google ドライブ API やこの機能の以前のバージョンなどを使用して)追加されたコメントを含む MS Office ファイルには、今回の変更による影響はありません。
Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライド、Google 図形描画の「アクション アイテム」や「編集の提案」は、「閲覧者」のアクセス権を持つユーザーに対して引き続き非表示のままになります。
より多くのユーザーに適切な選択をしていただくため、この画面の文章と設定を変更いたします。2018 年 2 月 12 日以降は、設定中の端末を自分で所有しているかという質問に答えることになります。ユーザーが端末を個人的に所有していることを明示しない限り、所有権は自動的に組織に割り当てられます。なお、この手順が表示されるのは、端末に個人アカウントを追加する前に G Suite アカウントを追加した場合のみです。